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AIの力で日本の中堅・中小企業を元気にしたい!社内起業家への挑戦

JBグループでは、「グループ独自の“最新鋭ソリューション”を自ら創り出し、会社の価値を向上させること」を目的に、社内起業家を募集しました。10名の挑戦者が手を挙げる中、選考を勝ち抜き誕生した新会社が「イノベース」です。今回は、JBグループ内で初の社内起業家となったイノベース 代表 高浜さんへ起業の背景とその想いを聞きました。


技術畑一筋のエンジニアが、名乗りを上げるまで:イノベース代表 高浜 祐二について

イノベース 代表 高浜 祐二

1996年にJBCCへ入社しました。以降、さまざまな分野で技術者としてのキャリアを積み、現在はSI事業部 超高速開発センターでアプリケーション開発部門の管理職として、チームをまとめる立場で仕事をしています。担当してきた領域はインフラからアプリケーション開発まで、仕事内容は提案活動から開発、保守、マネジメントと、幅広く経験させてもらいました。

社内起業家に挑戦しようと思ったきっかけ

JBCCの事例サイトでも紹介されている、京都電機器株式会社様との仕事がきっかけでした。
京都電機器様は、製造業のお客様です。精密な電子部品を扱う工場の製造工程では、不良品を判別するために熟練社員の方が毎日疲労と闘いながら長時間かけて目視で部品の検査をされていました。大手企業が導入しているようなAIを活用した検査の仕組みは、開発自体も、AI検査をうまく動かすまでの準備にも時間がかかるため、投資対効果が見込みにくく、従来からの人手をかけた目視検査で対応せざるを得なかったそうです。
直接現場の方に話しを伺ったときに「毎日こんな大変な仕事をしているのか…」と驚きました。この大変な環境をなんとか改善してほしいという、切実な声を伺った時に、僕たちが研究していたAIによる画像解析技術で解決できるのではないか?と思い、早速お客様へ提案し、一緒に協力をいただきながら、AIの自動検品サービスの開発に着手しました。
 
そして、ちょうどその頃、JBグループの社内起業家募集の告知があり、起業にあたり会社としてサポートしてくれる点と、何よりお客様の問題を僕たちの技術で解決していきたい、という思いが先立ち、これは実現するチャンスだ!と感じ、当時一緒に仕事をしていたメンバーに声をかけ、手を挙げることにしました。

きっかけとなった京都電機器株式会社様の事例はこちらをご覧ください。

AIの力で日本の中堅・中小企業を元気にしたい!:イノベースのビジョン


イノベースロゴ

「AIの力で日本の中堅・中小企業を元気にしたい!」というのが、僕たちが掲げているビジョンです。社名の「イノベース」はイノベーションを起こす場所 = Innovation + Base という言葉からできた名前です。
てんとう虫のようにも見えるロゴは、見る角度を変えると矢倉のようにも見えると思います。
世の中で解決困難、難しいとされることも見方を変えれば新たな発見に気づき、イノベーションを起こせるかもしれない。そんな想いを込めてロゴを作りました。
事業の立ち上げには特許の確認や事業計画書なども必要で、専門知識を持ったJBグループの法務や経営管理のメンバーにも参画してもらい、新鮮な気持ちで1つ1つ起業準備を進めていきました。

AIエンジニア3名でスタート:イノベースの組織とメンバー

現在の社員は3名です。組織は僕が代表で、技術担当の山﨑さんとマーケティング、サービスデザイン担当の近藤さん、営業は全員でという感じでやっています。業務割合としては2人には8割イノベースの仕事をしてもらい、僕は2割くらいがイノベース。起業してから事業計画づくりや商品を販売するための約款作成や商品コードの発番、プロモーション、月次の決算など、これまで経験できなかった仕事も経験することができました。大変ではありましたが、自分たちのサービスが誰かの役に立つ瞬間や、対価をいただいたりと、ワクワクする時間がとても多く、思い切って手を挙げてよかったなと思っています。

3人で集まるのは、毎週1~2回です。経営目標を持っているので、進捗を確認したり、問題があれば解決策をみんなで考えたりしています。

また、山﨑さんは、「Kaggle(カグル)」という世界中の機械学習やデータサイエンスに関わっているエンジニアが参加するコンペティション(データ分析の課題を解析し、その精度を競う大会)において上位1%にランクインしたAIエンジニアでもあります。またイノベースで学んだ技術を、JBグループ内にも展開し、日々AIエンジニア育成にも力を入れてくれています。

ビジネス目標に対しては正直まだまだ厳しい状況ですが、これまでの経験で得た気づきを今後のサービス向上につなげるため、試行錯誤しながらビジネスを進めています。

中堅・中小企業のAI活用のハードルを下げるために:イノベース今後の展望

今年発表した良品画像のみでプリント基板を検品できる高精度AI自動検品サービス「イノベース -Inspection-」は、プリント基板に特化した検品サービスでしたが、現在はこれまで困難とされていたガラス製品の目視検査の自動化にも挑戦しています。
また、昨今話題の生成系AI(ChatGPT)を活用した新サービスやAIで基幹システムに新たな付加価値を生むようなサービスの企画、研究も進めています。
中堅・中小企業のAI活用のハードルを下げて、どこよりも早く、品質の高いAIクラウドサービスの開発と販売を進めていきます。

なお、ただいま検品対象の画像をお送りいただくと、「イノベース -Inspection-」で判定が可能か診断するサービスを無料で実施しています。
ご興味のある方はこちらも併せてご覧ください。

AI自動検品サービス「イノベース -Inspection-」の詳細はこちらのコラムでもご紹介しています。

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