E資格取得でAIエンジニアへの第一歩
皆さん、こんにちは。CIS(株式会社シーアイエス) 先進技術推進部でデータ分析、kintoneアプリ/プラグイン開発を担当している河地(かわち)と申します。CISは、名古屋栄に拠点を置くSler企業で、製造業を中心とした幅広い業種のお客様のビジネス課題解決をITで支援しているJBグループの企業です。私は中部地区のメンバーとして、AIエンジニアを目指してイノベースで修行をしており、東海地域を中心に顧客価値創造のために日々勉強しています。
その修行の一環として、2023年8月にE資格というディープラーニング(深層学習)に関する資格を取得しました。ディープラーニングとは、機械学習技術の一つで、大量のデータから人の手を使わずに、自動的に特徴を発見し、学習していく技術です。この資格を取得することで、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択して実装する能力や知識を有しているかが認定されます。
今回は、イノベースのAIエンジニアとして全員取得を目指しているこの「E資格」について紹介します。資格取得のメリット、どんな学習をしたかなどを共有したいと思います。
「イノベース」についてはこちらの記事をご覧ください。
ディープラーニングを実装するエンジニア向け「E資格」ってどんな資格??
E資格は「JDLA Deep Learning for ENGINEER」という正式名称で、一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する資格です。「E資格」はディープラーニングを実装するエンジニアを対象としています。一方で、JDLAが実施する試験には「G検定」もありますが、G検定はディープラーニングを事業活用する人(ジェネラリスト)を対象としています。どちらも、機械学習や深層学習を仕事に活かしたい方や、自分のスキルを向上させたい方におすすめの資格です。
E資格のポイントを3つご紹介します。
ポイント1:ディープラーニングの実装をリードできる人材を認定する資格
E資格は、ディープラーニングの実装をリードできる人材を認定する資格です。機械学習やディープラーニングの理論を理解し、実装する知識・スキルがあることを認定します。
ポイント2:JDLA認定プログラムの受講が必須
E資格の取得には、JDLA認定プログラムの受講が必須です。JDLA認定プログラムは、高等教育機関や民間事業者が提供する教育プログラムで、JDLAが定める基準およびシラバスを満たすものです。
ポイント3:ディープラーニングのスキルアップに役立つ資格
E資格の取得は、以下のメリットがあります。
・ディープラーニングの基礎知識や実践スキルを身につけることができる
・自分のスキルを客観的に評価することができる
・転職や昇進の際に有利になる
E資格の詳細はこちらをご覧ください。
https://www.jdla.org/certificate/engineer/
E資格、取得までの道のり
次に、E資格を取得するために行った学習方法について紹介します。
前述したとおり、E資格にはJDLA認定プログラムの受講が必須です。まずはこの講座で基礎的な理論や手法を学びました。応用数学や機械学習などを授業動画で学び、章ごとに用意された問題を解くことでインプットとアウトプットを繰り返しました。
また、プロダクト開発演習では、自分で設定したテーマでモデルの構築・評価・精度改善を行い、実践活用を見据えたエンジニアリング力を身につけました。この演習では講師からの添削をいただきながら修正し、提出を繰り返しました。プロダクト提出には期限があり、ギリギリだと他の受講者の方の提出も増えてきてフィードバックが遅くなってしまう可能性もあるので、講座を受講する方は早めに提出することをおすすめします。
業務後や休日にも講座を受講し、すべてのプログラムを6ヶ月ほどで修了しました。講座修了後は、用意されていた試験対策問題に加えて、書籍の問題集をひたすら解いてアウトプットをすることで理解を深めていきました。
学習中に感じたことや意識したこと
用意されている資料や動画だけでは全てをカバーしきれていないため、書籍を用意するとさらに良いです。私はOREILLY出版の「ゼロから作るDeepLearning」シリーズで学びました。
修了試験の難易度は高めで、理解して修了することが出来れば本試験も問題なく合格できます。
修了してから試験まで時間はあるため、ひたすら問題を解いて苦手な分野を克服することを重視しました。
特に3点目が重要で、試験前の1か月間は毎日問題を解くことで自信をつけて、無事に合格することが出来ました。
以上が私が学習中に感じたことや意識したことです。
まとめ
今回は「E資格」取得のメリットと私が資格を取得するまでの道のりを紹介しました。E資格を取得したことで、ディープラーニングに関する知識と実装力が身につきました。特に画像認識の知識は、中部地区で製造業に携わる多くの企業の異常検知などに活用できると確信しています。
なお、E資格の取得はあくまで通過点です。今後は、AIエンジニアとして課題を解決するために、さらにスキルを磨いてお客様に貢献していきたいと考えています。
最後までお読みいただきありがとうございました。