見出し画像

【AWS勉強会】 JBCCグループ x NECソリューションイノベータのエンジニア55名が参加、サーバレスアーキテクチャを学びました!

JBCCグループはクラウド・セキュリティ、基幹システムの超高速開発など技術力で企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するIT企業です。新しい技術の学びを深めるため、今回NECソリューションイノベータ株式会社様との初のコラボ企画で社外技術交流会を開催しました。企業のシステム開発・構築に従事する両社のエンジニア55名が集ったイベントの様子をレポートします。


■開催に至るまで - 入社5年目までの若手メンバー中心で推進

今回のイベントはNECソリューションイノベータの好光(よしみつ)さんとJBアドバンスト・テクノロジー※1 の新居田(にいだ)さんの発案からスタートしました。ふたりはJAWS-UG(AWSユーザーコミュニティ)横浜支部の運営メンバーとしてともに活動していて、両社のエンジニア向けの技術交流会を一緒にやりたいねという話が発展、今回の開催が実現しました。

※1 JBアドバンスト・テクノロジー株式会社(JBAT)は、JBCCグループにおいて先進技術研究と製品・ソリューション開発を担う事業会社です。

企画&運営に手を挙げたのは、両社の入社5年目までの若手メンバーです。NECソリューションイノベータ様では、定期的なクラウドの社内勉強会を開催していて、今回はその番外編としてスキルアップ、モチベーションアップ、ビジネス創出につなげるねらいで、JBCCグループと一緒に社外技術交流会を開催しました。
開催に向けて、運営メンバーはオンラインや対面で打ち合わせを重ね、事前に自分達でもワークをやってみて難易度を確認するなど、工夫しながら準備を進めてきました。当日は55名のエンジニアが参加しました。

NEC様の先進的で明るいオフィスに両社のエンジニアが集合

勉強会のテーマは「サーバレス」。サーバレスって簡単に言うと『プログラムを書く人がサーバの管理を気にせずにアプリを作ることに集中できる便利な仕組み』なんです。今回はAWSクラウドのサーバレスにフォーカスし、前半はライトニングトーク、後半はアーキテクチャのグループワークをオンライン&現地のあわせて7チームに分かれて行いました。

初のコラボイベント、いよいよ始まります!

■ライトニングトーク・各社のサーバレスの取り組みを紹介

◇ NECソリューションイノベータ
AWSトップエンジニア4名を輩出しているNECソリューションイノベータ様は、AWSクラウドを基盤としたシステム構築で豊富な実績をお持ちです。実際のプロジェクトに携わったエンジニアのお二人から発表がありました。

最初のプレゼンターはクラウド経験3年半の九萬原(くまんばら)さん。AWSの機能を組み合わせて施設管理システムを3カ月で構築したケースをとりあげ、近年重要性が高まるセキュリティ機能の設定方法のノウハウを説明。またインフラ側だけでなくアプリの仕様も考慮したセキュリティ対策が大切と伝えました。

続いての発表は入社3年目の畑(はた)さんから。過去案件で経験したAWSとRedHat社の2種類のコンテナ基盤構築について、共通メリットと接続方法の違いを紹介しました。加えてサーバレス・コンテナを使ってシステム構築していくにあたり、システム監視の方法もアップデートしていくべきという観点から、現在ご自身が技術研究に取り組んでいるオブザーバビリティ※2を解説しました。
※2 observe「観測する」とability「能力」を組み合わせた複合語。エラー検知だけでなくトラブル原因を探り出す仕組みにより予期せぬトラブルにも有効に機能します。

◇ JBCCグループ
最後のセッションで登壇したのはJBATの先進技術研究所の新居田さん。本日のテーマであるサーバレスの定義のおさらいと自社製品のクラウド連携サービス Qanat Universe(カナートユニバース)のアーキテクチャでAWSの新機能であるAmplify Gen2をテスト採用した感想と気づきを紹介しました。

実はマラソンで日本最速ITエンジニアの新居田さん

Amplify Gen2を使うことで、フロントエンド・バックエンド双方の開発画面を並べてヒントをもらいながら効率的に開発が進められるメリットがある一方、自動作成されるリソース名の分かりにくさ、テーブルキーを変更するとデータが削除されてしまう危険性など、実体験からの気づきに加えて運用による回避策も披露しました。

<参考>Qanat Universe とは
奉行クラウドや楽楽精算など数々の日本のSaaSに採用されているクラウドデータ連携サービス。オンプレミスにもクラウド側からリクエストを送れることが特長で、データ活用の領域を広げています。


■グループワーク・AWS サーバレスアーキテクチャ設計

事例で学んだ後は、いよいよサーバレスの実践編です。ここでは、好光さんの依頼でお手伝いに来ていたAmazon Web Services Japan 合同会社のパートナーソリューションアーキテクトの方に講師役をお願いし、『典型的なオンプレミスのお客様がサーバレスにしたい』というお題に取り組みました。両社混合で3~4人づつ、オンラインと現地あわせて7チームに分かれてグループワークをスタート。各チームはディスカッションしながらAWSのパーツを使ってアーキテクチャ設計に取り組みました。

説明のあと、お題が提示されてスタート
まずは自己紹介から

参加者のクラウド経験はさまざま。サーバレスが初めてのメンバーもいる中、経験者がリードし、ホワイトボードを使って設計を進めていきます。

各チームを回ってアドバイスする新居田さん
チームのアイデアをホワイトボードに展開
発表に向けて、スライドにパーツを配置します

約1時間のワーク終了後、各チーム3分で発表しました。講師からところどころで「この構成にした理由は?」といった質問が入り、メンバーの気づきを促します。最後にサーバレス設計における検討ポイントの解説とサンプルアーキテクチャ図が提示されて、3時間の勉強会が幕を閉じました。

各チームの代表者が発表、講師がコメント
勉強会 無事終了!現地で参加したみなさん


■懇親会・エンジニア同士が楽しく交流

勉強会の終了後、NECソリューションイノベータ様のオフィス内にある素敵なカフェで懇親会が行われました。美味しいお料理とドリンクを片手にエンジニア同士の会話がはずみます。システムインテグレーションの難しさや取り組みを共有しあうことで本編より学びが深い時間になったという声もありました。

また次回やりたいですね!と盛り上がりました

あっという間に時間が過ぎて、初コラボの技術交流会は終了。
参加者からは、「技術や業務の分野が違う社外のエンジニアと交流できて刺激になりました。」「普段馴染みがないサーバレスがテーマで難しかったけれど、チームメンバーからヒントをもらって考えられたので、知識を得ながら交流も深められて非常に有意義なイベントでした。」といった感想が寄せられました。

今回のイベントをきっかけに、社内外のエンジニア同士がつながり、業界全体で技術力を底上げし、お客様へ良いものを届けることに繋げていきたいですね。

運営を担当したJBCCグループのみなさん、お疲れ様でした!

JBCCグループでは、クラウドや独自のアジャイル開発など様々な技術で価値創造に取り組むエンジニアが活躍しています。
今回登壇した新居田さんが登場するエンジニア対談も是非ご覧ください。